今回は助動詞 мочьとсмочьについて勉強しましょう。
[level-basic][audio:/g/grammar247.mp3|titles=ロシア語文法入門247][/level-basic]
皆さん、こんにちは。
お元気でしょうか。
【ロシア語翻訳入門】担当のクンドゥズです。
宜しくお願いいたします。
今回は助動詞 мочьとсмочьについて勉強しましょう。
※助動詞 мочьとсмочь※
助動詞 мочьとсмочьの使い分けは、非常に難しいです。
「~が出来る」という可能の意味ではмочьの使用が
смочьより圧倒的に多いです。
これはмочьが「~出来る状態にある、~出来る能力がある」という意味を
現在時制で持っているからです。
смочьは具体的な状況において、動作を完遂することができる
という事を示します。
ところが否定文では過去の時制や現在の時制(広い意味での)でも
не смочьもよく使われます。
не смочьは具体的な1回の行為ということで用いるし、не мочьは
「一般的には不可能である」というような文脈で使われます。
例:
a) Я смог достать билет.
(切符を手に入れることができた。)
実際に切符を手に入れた。
ここでは смочь = суметьであり 結果の存続。
b) Я мог достать билет.
(切符を手に入れようと思えばできた。)
動作が可能な状態にあったということで、実際に切符を手に入れたか
どうかは不明。
※問題 ※
カッコの中から正しいものを選んでください。
1、Она оказалась соседкой и очень хорошо знала
Петрова в лицо, вообще ошибиться не
(могла/смога).
2、Мужчина не (мог/смог) внятно объяснить, как
они там оказались.
3、Если вы заняты, то я (могу/смогу) прийти рано
утром и отвезти детей в садик.
※単語 ※
名詞
問題1)
соседка:隣人
лицо:顔
問題2)
мужчина:男性
問題3)
дети:子供達
садик:幼稚園
副詞
問題1)
очень хорошо:非常に良い
вообще:大体
問題2)
внятно:ちゃんと、はっきり
問題3)
рано утром:朝早く
動詞
問題1)
знать:知る
ошибиться:間違える
問題2)
объяснить:説明する
оказаться:現れる
問題3)
прийти:来る
отвезти:送る
※正解 ※
1、Она оказалась соседкой и очень хорошо знала
Петрова в лицо, вообще ошибиться не могла.
(彼女は隣人だったし、ペトロフの顔を非常によく知っていたから、
だいたい間違えるはずがなかった。)
2、Мужчина не смог внятно объяснить, как они
там оказались.
(男はどのようにしてそれらがそこにあったのかちゃんと説明できなかった。)
3、Если вы заняты, то я могу прийти рано утром
и отвезти детей в садик.
(もしあなたが忙しいのなら、私は朝早く来て、子供達を幼稚園に送ることができます。)
※ポイント※
◎助動詞уметь との違い
мочь と似た助動詞として уметь (~できる)がありますが、
мочь が体力や状況的、あるいは全くの個人的な都合などの問題で
「できる、できない」をいうのに対し、
уметь は能力的な問題で「できる、できない」ということを強調します。
例:
1、Я не умею плавать.
(私は泳げない。)
泳ぐことができない。
2、Я не могу плавать
(私は泳げない。)
水着を持ってないとか、いま疲れて面倒くさくて
泳げない、という意味です。
今回は以上です、
【ロシア語翻訳入門】担当のクンドゥズでした。
次回も宜しくお願い致します。
また、お会いするのを楽しみにしております。^^